日本化粧品検定をダブル受験 合格体験記


2022年の段階で受験者数がのべ116万人を突破した、日本化粧品検定。

美容関係の仕事に自信を持って取り組めるだけでなく、自身磨きにも役立つため注目を集めている資格の一つです。

この日本化粧品検定の受験者の多くは20代・30代。仕事を抱えていたり子どもの世話に明け暮れていたりと、なかなか時間が取れない方にとって、気になるのは難易度や効率的な勉強法ではないでしょうか。

そこで今回は、実際に1級と2級を同時に受験して合格した体験談をご紹介します。記憶力が落ちてきたアラフィフの私でもパスできたので、コツさえつかめば短期間で取得が可能ですよ。

日本化粧品検定とは

日本化粧品検定の基本情報

文部科学省の後援を受けている日本化粧品検定は公的資格。資格を持っていなくても美容関係の仕事はできますが、正しい知識を持ち合わせている証明になります。1~3級まであり、3級は公式サイトで無料で受験が可能です。

試験は1年に2回の実施で1回目はすでに終了し、次回は2023年11月28日。受験資格はなく誰でも受けられます。検定料は2級が6,600円、1級が13,200円です。

日本化粧品検定の難易度は高い?

日本化粧品検定の合格率は2級が72%、1級が67.77%となっています。どちらも70%程度の正解が求められ、難易度はそれほど高くありません。

4つの選択肢の中から1つの正解を選ぶ内容で、常識で選択肢を絞られる問題も少数ですが存在するように感じます。

出題範囲

2級と1級の出題の範囲は基本的に重なるところがありません。そのため、「美」の知識をトータルで学びたいならば、2級と1級を両方とも取得するのがおすすめです。

2級の出題範囲:美容皮膚科学・スキンケア・メイクアップ・生活習慣美容・3級の内容
1級の出題範囲:化粧品科学・ヘアケア・ネイルケア・香り・オーラルケア・サプリメント・
        法律・安全性・2、3級の内容

2級は美容を語れる人を、1級は化粧品の専門家が目指せます。履歴書に記載できるのは2級か1級からとなるでしょう。

日本化粧品検定の勉強法と勉強時間の目安

日本化粧品検定の基本の勉強法

試験問題は日本化粧品検定協会の対策テキストから出題されます。協会から「1級」用と「2級・3級」用の2冊が出版されているため、受験する級のテキストを購入し、内容を覚えていきます。

日本化粧品検定は一言でいうと暗記試験です。テキストの内容をしっかりと覚える必要があります。問題に接すると頭に残りやすいので、過去問題集とテキストはセットで購入し、繰り返して問題を解くのが基本の勉強スタイルです。

勉強期間については公式サイトによると「最短で2カ月で取得」とあります。これが目安ですが、もっと短期の準備でも十分に合格できるレベルに到達できそうです。

実際の勉強法と勉強時間

私の場合、1級と2級を同時に申し込んだものの、仕事の疲れで集中力が続かなく勉強し始めたのは1カ月前でした。夜に30分~1時間程度テキストを読む程度です。

馴染みのない用語もあったため、初めは流し読みし、2回目からテキストに記載されている「検定POINT」を中心に覚えていきました。その後の図や表の暗記に取り掛かります。

実際に「検定POINT」は出題されることが多い印象です。図の内容を問う問題もあるので、全体の印象をつかんでおくと試験のときに役立ちます。

過去問は早い時点で購入し、一度解いてみるのがおすすめです。出題の傾向がわかります。どんなところが狙われるのかがわかれば、暗記の労力が軽減できます。

私はダブル受験をしましたが、問題集を購入したのは1級のみでした。1級の問題集で出題の傾向がわかったので、2級については過去問題集を購入ませんでした。そのためか、1級・2級ともに合格はできましたが、1級より点数は伸びませんでした。

長い成分名は特徴的な1部分だけを暗記。筆記試験ではなく択一問題なので、これでも十分に選択肢を絞れました。

ただ、正しい知識を得るのが資格試験の目的なので、この方法はおすすめできません。自分なりのロゴ合わせを作るのと記憶に刻みやすいでしょう。

また、生活に結び付けると印象に残りやすいため、自分が使っている化粧品の成分を見て覚えると、より身近に感じられます。

CMで耳にした成分やパッケージに記載されている言葉が出題されることもあるため、普段からアンテナをはっていると勉強が楽に進むでしょう。

資格取得のメリットとは

キャリアアップを図れる

化粧品会社や美容に関する会社の社員教育の一環で取り入れられている日本化粧品検定。すでに美容関係の仕事に就いているならば、資格の取得が昇進や昇格につながります。独立して活動する方もいてキャリアアップが可能な資格です。

1級に合格すれば、特級にあたるコスメコンシュルジュの養成講座を受ける資格が与えられます。協会に入会し、養成講座を受けて試験に合格するとコスメコンシュルジュを名乗ることができます。

コスメコンシュルジュになると51の無料セミナーで学べたり、定期的に送られる会報誌により新たな知識を取得できたり、会員限定のイベントで特別な体験ができたりと、合計5つの特典が受けられます。就職や転職のサポートもあるため活躍の場を広げられるでしょう。

就職や転職に有利

日本化粧品検定は美容業界の間で90%程度の知名度があります。そのため、化粧品会社や百貨店、エステサロンや美容室などで働きたいと考えている方にとって、アピールになる資格です。

美容業界を目指す学生や転職を考えている方にとって、美容に関する正しい知識を備えている証明になるため、夢の実現の助けとなるでしょう。

日常生活に活かせる

日本化粧品検定はメイクやスキンケアに関することだけでなくヘアやネイル、香りにわたり「美」をトータルに学べます。より魅力的に演出するための知識が得られるので、自分の年齢や状態に合あった化粧品が選べます。

また、食生活に関しても触れているので、根本から健康的にキレイになるための方法もわかります。

まとめ

1カ月の勉強でも取得は可能ですが、覚える内容が多い日本化粧品検定は、暗記力にかかっているといえるでしょう。時間がない中で効率的に覚えるには、自分なりの記憶に残りやすい暗記方法を考えるのがコツです。

1級に合格すると新たなステージに進む資格が得られるので、キャリアアップを目指す方にもおすすめです。









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