冬は大気の乾燥や暖房による室内の乾燥が気になる季節です。肌のべたつきが気になり、夏のスキンケアに取り入れていなかった方も、冬になったら欲しくクリームは加えたいアイテムです。
そこでこの記事では保湿クリームで得られる効果や塗り方、塗るタイミングについてまとめました。
自分の肌質に合った保湿クリームを使い、肌トラブルを回避しましょう。
肌のうるおいを保つ保湿クリーム
保湿クリームは油性成分を含み、肌から水分が蒸発しないようにフタをして肌を乾燥から守ります。
油性成分が多い保湿クリームほど、うるおいを保つエモリエント効果は高いため、乾燥がひどい方は重めのテクスチャーを選び、肌にうるおいを与えましょう。
乳液との違いは?
保湿クリームと乳液の違いは油分量です。成分を見ると、乳液は水分と油分がバランスよく含まれているのに対し、保湿クリームは油分が多く含まれています。
そのため、乳液の質感はさらりとしていて、保湿クリームの質感は重めです。保湿力の点でも、保湿クリームは乳液よりも、うるおいのキープ力が高くなっています。
冬のスキンケアではどちらを選ぶ?
冬は空気が乾燥し肌もその影響を受けやすい状態です。基本的には乳液と保湿クリームを併用して、しっかりと肌にうるおいを与るのがおすすめです。
しかし、以下の症状が出た方は保湿クリームの保湿力が肌に合っていない場合があります。
- スキンケアをしても乾燥する
- ニキビができやすくなった
- 肌にかゆみを感じるようになった
スキンケアをしても乾燥する
スキンケアを一通りしているのにかさつきが治まらない場合には、保湿力が足りていない可能性があります。以下の肌トラブルは起きていませんか。- 肌のきめが乱れる
- カサカサする
- シワが目立だつ
- 肌がくすんで見える
- 刺激を感じやすい肌になる
うるおいを肌の中に閉じ込める油性保湿成分が含まれた保湿クリームを使いましょう。
ニキビができやすくなった
保湿クリームを使って、ニキビができてしまったら、肌にうるおいを与えすぎているかもしれません。古い角質や皮脂と保湿クリームの成分が混ざり、毛穴をふさぐ可能性があるからです。
例えば、塗布後に長い間、肌がべたつくときは要注意です。うるおいが過剰になっているかもしれません。
<対策法>
- 保湿クリームを止めて乳液のみを使う
- ノンコメドジェニック処方の保湿クリームに変える
- 水溶性の成分を多く含んだ保湿クリームを選ぶ
使用している保湿クリームを見直し、軽い質感の保湿クリームに変えましょう。
肌にかゆみを感じるようになった
保湿をしすぎると肌が本来、備えているバリア機能の低下を招き、かゆみを感じる場合があります。皮脂を好むカビや細菌が繁殖するからです。
マラセチアは代表的な菌で、肌に過剰な油分が残っていると赤みが出る場合があります。
<対策法>
- 乳液のみで保湿する
- 水溶性の保湿クリームを使う
ニキビができた場合と同様に保湿クリームを変えましょう。
肌質別の保湿クリームの選び方
保湿クリームには、肌のタイプによって使い分けするのがおすすめです。以下の肌質ではそれぞれ適した保湿クリームが違います。
- 乾燥肌
- 混合肌
- 脂性肌
肌質に合う保湿クリームを選びましょう。
乾燥肌
乾燥肌の方は、油分の多い保湿クリームで肌のうるおいを守るケアが欠かせません。
セラミドに加えて、シア脂やカカオ脂などの植物性オイルが入った保湿クリームが、おすすめです。肌が乾燥しにくくなり柔軟性も増します。
混合肌
乾燥する部分とオイリーな部分のある混合肌の方は、クリームをぬり分けるのがおすすめです。
乾燥が気になる部分は重めのテクスチャーのクリームを選び、皮脂の分泌が多い場所は軽いテクスチャーの保湿クリームを使いましょう。
脂性肌
冬でも肌がテカる脂性肌は、水溶性の成分が多く軽いテクスチャーの保湿クリームがおすすめです。
ヒアルロン酸や水溶性コラーゲンなどを含んだ保湿クリームを選びましょう。場合によってはテカリやすいTゾーンは控えめに塗り、量の調節が必要です。
保湿クリームの正しい使い方
保湿クリームの効果的な塗り方と塗るタイミングを紹介します。肌の乾燥が止まらない方は試してみてください。
保湿クリームの効果を上げる塗り方
保湿クリームの使用の目安はパール1個分です。必要以上に塗ってしまうとテカリがでたり、肌トラブルをおこしたりします。
配合されている油分や成分は保湿クリームによって違うため、使用量は商品によって異なります。保湿クリームに使用量の記載があるならば、守って使用しましょう。
塗り方の手順は以下の通りです。
- 適量を手に取ったら、指先にのばして温めます
- 額・鼻・両頬・顎に保湿クリームを置きます
- 各部位に置いた保湿クリームの均等になるようにのばします
- 乾燥が気になるところは2度付けします
保湿クリームは温めてから顔に付けると浸透力が高まります。顔の内側から外側に向かって伸ばすイメージで、優しいタッチで馴染ませるのがコツです。
塗るタイミング
保湿クリームを塗るのはスキンケアの最終段階です。始めに水溶性の保湿を行い、最後に油分で肌に膜を作るように使います。基本的な塗り方の手順は以下のとおりです。
<肌に塗る順番>
化粧水→美容液→乳液→保湿クリーム
メーカーやスキンケアアイテムの性質により、お手入れの順番は変わるため、パッケージやメーカーのサイトで確認しましょう。
まとめ
保湿クリームは肌から水分が逃げるのを防ぎます。空気が乾燥している冬には保湿クリームを使ってうるおいを肌に閉じ込めるケアが必要です。肌にかさつきを感じるなどシグナルがある場合は保湿クリームを取り入れましょう。
しかし、過剰に油分を与えすぎると肌は自身からの皮脂分泌をやめる場合があります。保湿クリームを塗布した後に長時間べたべたするようなら、塗りすぎです。保湿クリームは足りない皮脂分泌を補うイメージで使いましょう。冬だからといって塗りすぎには注意が必要です。
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